
今回はLEDGER-NANO-S-PLUSに保管したNFTの引き出し方について紹介いたします。
LEDGER-NANO-S-PLUSの初期設定やメタマスクからのNFTの移送のやり方に関しては下記を参考にしました。
【NFTの金庫!】最新ハードウェアウォレットLedger Nano S Plus(レジャーナノSプラス)の初期設定
【Ledger】NFTをハードウェアウォレットに移動させました
60分に及ぶ初期設定やNFTの移送を終えて、私はふと思いました。
「保管したNFT、どうやって戻すんだ?」
当時、調べてみても、戻し方に関する資料を見つけることができなかったので、仕方なく、手探りでやってみることにしました。
この記事を読むことで、迷うことなくLEDGER-NANO-S-PLUSに保管したNFTを引き出すことができます。
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目次
方法
LEDGER-NANO-S-PLUSとメタマスクを繋ぐ

パソコンにLEDGER-NANO-S-PLUSを繋ぎ、PINコードを入力し、ディスプレイ上の「Ethereum」を選択します。
クリックは左右のボタン同時押しです。

「application is ready」の状態にします。

さらにメタマスクのアカウントから「ハードウェアウォレットの接続」(赤い○印)をクリックします。

「Ledger」を選択し、メタマスクの拡張を有効にします。
OpenSeaにLEDGER-NANO-S-PLUSを認証させる

OpenSeaにLEDGER-NANO-S-PLUSを繋ぐ際に署名を求められます。
署名の際、LEDGER-NANO-S-PLUSが「application ready」の状態になっていることを確認してください。
*この時私が経験したのは「Accept and sign」を押しても動かないバグが続きました。Opensea側の問題かと思われます。
保管していたNFTを移送する

OpenSea上にLEDGER-NANO-S-PLUSのアカウントが認証されると、Ledger nano s plusのアカウントから、保管されていたNFTの詳細をクリックし、「Transfer」を選択します。

赤い矢印欄に移送先のウォレットアドレスをコピペし、Transferをクリック。

ガス代がかかりますが、1ドル以下程度の微々たるものでした。

このとき、LEDGER-NANO-S-PLUS側の操作としては、「verify selector」から右クリックします。

「Approve」を左右クリックします。

「verify Field1」さらに「verify Field2,3」と内容を確認し、それぞれ「Approve」します。内容はPC上に表示されている署名に関するものと同じです。

次に「Review transaction」と表示されますので、ガス代や宛先となるアドレスに間違いがないことを確認します。

最後に、「Accept and send」で移送を許可します。
少し待つとパソコン上でTransferが成功したかどうか、お知らせが届きます。移送先にNFTがきちんと存在するか、確認して完了です。

よくあるつまづくポイントとして、「settings」からスマートコントラクトデータやブラインド署名が有効になっていることを確認してください。

上の「Displayed」と表示があればOKです。

上のように「Enabled」であればOKです。
まとめ
- ハードウェアウォレット内のNFTを扱うことは大変
- ハードウェアウォレットを頻繁にネットワークに接続しない
- 引き出しの手順を忘れないようにしておくこと
今回ハードウェアウォレット内のNFTを扱うことを実際に経験してみて正直、「めんどくさい」と感じました。
さらに、ハードウェアウォレットを頻繁にネットワークに接続し、やりとりするのはセキュリティ上問題があります。
特に今回の手順の中に出てきた「署名」を求められた箇所ですね。
そのため、ハードウェアウォレットは「金庫」として、保管のみの移送にとどめ、頻繁にNFTや仮想通貨の出し入れをしないようにすべきです。
利便性を考えるなら、メタマスクを2つ、保管用と通常使い用に持っておくとよいでしょう。
普段はネットワーク上の接点がないことがハードウェアウォレットの強みですが、今後、長期間保管していく中で、引き出しの手順を忘れたというケースもあるはずです。
そんな時に本書をご活用し、月に1度でも点検しておくとよいでしょう。
参考文献>>